子どもにそろばんを習わせたいけれど、
- 共働きで送迎が出来ない
- 近くにそろばん教室がない
- 他の習い事があって通えない
こんな理由で、そろばんを習えないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「親が自宅で教えることはできないかな?」と考えている人へ向けて「自宅学習が可能なのか」を紹介しています。結論からいうと、子どもがそろばんを自宅学習することは可能です。
ただし、親のフォローは必須です。ではどのように親が教えるのか?今回は、そろばんの自宅学習について、
- 自宅学習の方法
- 親が教えるコツ
- 自宅学習のメリット
- 自宅学習のデメリット
- 自宅学習の辞め時はいつ?
- 検定は受けられるの?
これらをお伝えします。
そろばんは「親が子どもに習わせたい習い事ランキング」で5位ともいわれています。ぜひ、そろばんの自宅学習の参考にしてみてください。
そろばんの自宅学習の方法
自宅学習をする方法は、ひとそれぞれ。主な自宅学習方法としては、
- 教材を使う
- ネットを使う
- オンライン授業を受ける
この3パターンがあります。
ちなみに、自宅学習を始める前に購入したいものは「そろばんを始める時に用意するものは7つ【どこで買えるの?】」で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
では、それぞれの自宅練習法を詳しく紹介します。
①教材をつかう
自宅学習の場合、教材を購入して親子で一緒に進めるのがおすすめです!
【パッチトレーニング】
有名な教材と言えば「パッチトレーニング」があります。
0巻~6巻まであるので、シリーズで順番に覚えていくことができます。挿絵も可愛く子どもでもすんなり初めてくれるシリーズです。
【おけいこそろばん学習キット】
15桁のそろばんがついてくる「おけいこそろばん学習キット」。
本格的にそろばんを学習するなら15桁では足りませんが、まずはこの15桁のそろばんでも全然大丈夫。続けられると思った時に木製のそろばんを購入すれいいですしね。
教科書はイラスト付きで分かりやすく説明されています。
②サイトをつかう
一番安く始められるのが、無料サイトを使う方法です。
【初心者のためのそろばんの使い方】- テキスト –
このサイトは、図解入りのテキストで説明されています。
なんと、運営者は34歳からそろばんを始めて1級に合格したという経歴の持ち主。
大人になってからそろばんを始めたということで、分からない人の気持ちがわかる人が作るサイトは分かりやすいものです。
【そろばんやろうよ!!】- 問題集 –
教材を買わずに親が教えるなら、問題集をダウンロードしちゃいましょう!
この「そろばんやろうよ!!」というサイトでは、10級~段位までの問題をダウンロードできます。レベル(級)ごとに練習ができるので、親が教える時にとても便利なサイトです。
【かじつそろばん教室】- 動画 –
動画の中でわかりやすいのが「かじつそろばん教室」です。
実際にそろばん教室の先生が作っているサイトで、23個ものやり方動画がアップされています。
動画で親がおさらいしてから、子どもに教えるのもいいですね!
③オンラインで習う
自宅でプロに教えてもらえる「オンライン教室」を使うのも手です。
親が教える場合、どうしてもキツくなってしまったり、甘えが出たりするものです。
自宅学習に「先生」を取り入れることで、効率的にそろばんを覚えましょう!
おおぞらパス
先ほど、動画の場面で紹介した「かじつそろばん教室」が行っているオンライン授業です。「おおぞらパス」は動画配信スタイルなので、決まった時間に受講する必要はありません。
わらかないときは、動画で質問ができちゃいます!
詳しくは、「【おおぞらパス】を徹底解説!」で解説していますが、進級テストもあるので自宅学習でもメリハリをつけて学習できます。
【よみかきそろばんくらぶ】
マンツーマン~4名までの少人数で進められるのが「よみかきそろばんくらぶ」です。
「子どもが気分が乗らなかった」などの理由でも、やり直し(振替)が出来るので、自宅学習の強い味方です!
親が教える時のコツ
ここからは、親が教える時のコツをお伝えします。
①「できること」と「教えること」は別と把握する
自分がそろばんが出来ても、子どもに教えるのはハードルが高いです。「そろばんが出来る」と「そろばんを教える」のは全く別物ということを把握しておきましょう。
まずは教えることを学ぶために、親が先に教材を勉強しましょう。
②「教え方を覚える」から始める
先ほど「そろばんが出来る」と「そろばんを教える」は違うと説明しましたが、そろばん経験者の親でも教えるのは本当に難しいです。
あなたは「6+8=13の玉の動かし方」を、子どもが理解できるように説明することができますか?
実際に教えてみると「人に教える」ことがどれだけ大変かすぐに実感できます。だから「親が教え方を覚える」から始めるといいですね。
③「先生と生徒」を心がける
そろばんを教える時間だけ、意識的に「先生と生徒」の関係になりましょう。わが子だと思うと、声が大きくなったり、きつい言い方になったりするんですよね。
生徒と思って接することを心がけるといいですね。(でもこれが一番難しい!)
④一緒に勉強するスタンスもあり
「親子」が「先生と生徒」になるのは、やはり難しい。だったら「教える」よりも「一緒に勉強する」というスタイルの方が、親子ともストレスなく進めるかもしれません。
親も教材を見ながら「子どもと同じ目線で学ぶ」ことで、子どものやる気が出るかもしれませんよ。
⑤余裕があるときにする
親子とも時間がない時に始めると、イライラしてしまい悪循環です。仕事や家事で忙しい時は割り切って自宅学習をしないのもありです。
余裕があるときに、効率よく進めましょう。
自宅学習のメリット
ここでは、そろばんの自宅学習のメリットを紹介していきます。
メリットは6つです。
- 好きな時間に練習できる
- 月謝がいらない
- 送迎がいらない
- 他の習い事と並行して習える
- 子ども自身の通う負担がなくなる
- 小さい時に始められる
それそれ詳しく紹介してきます。
①好きな時間に練習できる
自宅学習の最大のメリットは、好きな時間に学習できるということです。その為、決まった時間に通うそろばん塾とは違い、好きな時に学習できるのが自宅学習のメリットですね。
②月謝がいらない
自宅で親が教えるということは、入会費・月謝がかかりません。そろばん教室は、他の習い事に比べる比較的月謝が安いものですが、それでも4,000円以上はかかります。
でも、親が教えれば月謝は0円ですね!
③送迎がいらない
多くのそろばん教室は、平日の夕方が多いため送迎必要が大変です。その点、自宅学習は送迎や通う心配がありません。
共働きでも自宅学習なら、そろばんが覚えられます。
④子ども自身の通う負担がなくなる
親の送迎の負担がへるのとともに、子ども自身がそろばん教室へ通う負担が減らせます。
- (他の習い事より)通う回数が多い
- 天気が悪くても、通わないといけない
- 夕方、友だちを遊べない
こんな通うことの負担が全て解消されるのが自宅学習なのです。
⑤他の習い事と並行してならえる
そろばんは、週2・3回通うとことが多く、しかも習得まで時間がかかる習い事です。そのため、他の習い事と並行して習うのが難しいんですよね。
平日に週3日通った場合、放課後に友だちと遊べるは週2日しかなくなります。
その点、自宅で親が教える場合、夜や休日など好きな時間にできるので、他の習い事との両立がしやすいのです。
⑥小さい時に始められる
そろばんは、座って集中する必要があるので、年長や小学生からなど入会できる年齢が決まっいる教室も多くあります。
自宅学習なら、年齢制限がないので好きな年齢から始められます。
自宅学習のデメリット
ここからは、そろばんを自宅で覚えるデメリットを紹介していきます。
全部で8つです。
- 競争相手がいない
- 甘えがでる
- 親のカリカリしてしまう
- さぼる誘惑が多い
- 時間の確保が大変
- レベルが上がると教えるのが大変
- 挫折することが多い
- やり方に癖がつく
詳しく紹介していきます。
①競争相手がいない
そろばん教室に通うメリットには、周りの生徒と競争しあえることがあります。
「みかちゃんより先に4級に受かったよ!」
「僕より先にたろう君が6級受かったよ・・・」
人と比べる必要はないとはいえ、やはりこういう対抗意識がやる気につながる場合も多いです。親が教える自宅学習の場合、切磋琢磨する相手がいないからやる気が出ないことも。
競争相手がいないので、「合格シール」や「ごほうびスタンプ」を使ってモチベーションをアップさせましょう!
②甘えがでる
自宅学習の場合、100%と言い切ってもいいほど子どもに甘えが出ます。「そろばん教室に行く」という強制力がないですからね。
「わかんない!」「やりたくない!」「もーいい!」
なんて言葉が飛び交うのは覚悟のもと。自宅学習は自分のペースで学習できるけれど自発性が必要です。
甘えが出るのは当たり前!それを念頭に置いて教えましょう。
③親のカリカリしてしまう
「ほら、そろばん始めるよ!」
「ほら、そこ違う!」
「さっき教えたでしょ!」
「だらだらしない!」
「さぼらなーい!」
自宅学習といえば、こんな場面が目に浮かびますよね(笑)他の子に教えるなら優しくできるんだけど、わが子となるとついついイライラ、カリカリ・・・。
残念ながら親が教える場合、イライラはつきものです。それを自覚して感情をコントロールできるようにしたいですね。
④誘惑が多い
テレビ・ゲーム・おもちゃ・兄弟など、家には子どもにとって誘惑がたくさんです。大人だって家にいれば、スマホにテレビにと誘惑に負けること多いですよね?子どもはなおさらです。
だからこそ、教える親に根気が必要です。
誘惑になるものを遠ざけてから、そろばんを始めるようにするといいですね。
⑤時間の確保が大変
そろばん教室の送迎時間はないとはいえ、教えるには親の時間の確保が大変です。せっかく子どもがやる気を出していても、親が忙しくて「あとで」なんて言ったら、やっぱりやる気をなくしてしまいますよね。
⑥レベルが上がると教えるのが大変
当然そろろばんのレベルがあがれば説明が大変になっていきます。はじめの方で習う「繰り上がり」「繰り下がり」の説明だけでも大変なものです。
しかも、レベルが高くなるほど、週に2、3回練習しないと上達が難しくなって教えるのがさらに難しくなります。
最終的には、そろばん教室に通うことも視野に入れておくといいですね。
⑦挫折することが多い
ここまで紹介してきたデメリットが重なることで、現実問題、自宅学習は挫折することが多いです。
「強制的に通うそろばん教室」
「自発的に行う自宅学習」
大人だって、自宅学習の方が挫折しやすくないですか?
⑧やり方に癖がつく
実は、そろばんはやり方がいくつかあるんですよね。
例えば、7-6をするときには、
・人差し指で順番に5円玉と1円玉を払う
・五円玉を人差し指で、一円玉を親指で同時にはらう
この2パターンのやり方(動指)があります。
また、掛け算をするときには、
・両置き
・片落とし
・両落とし
この3パターンがあります。
どれが正解ということはありません。ただ、もし自宅学習をしたのちにそろばん塾に通うとなった時に、自宅で覚えた方法とそろばん教室が教える方法が違う場合もありえます。それって子どもが戸惑いますよね・・・。
いつまで親が教える?
デメリットのところでもお伝えしましたが、自宅学習は続けるのが難しいもの。ここでは、いつまで自宅学習ができるのかを紹介しています。
①技術的に無理と感じるまで
級があがり親が教えることに限界を感じた時は辞め時です。
もしその時点で、まだ子どもにやる気があるのなら、そろばん教室やオンライン教室を探してみましょう。
②ひとりで通えるようになるまで
そろばん教室に送迎が難しくて通うのを諦めていたのなら、子どもが一人で通えるようになった時にそろばん教室に入会するといいですね。
③やる気がなくなったとき
- 家だと甘えて進まない
- 教えるのが難しくなった
- モチベーションが上がらなくなった
様々な理由で、自宅学習のやる気がなくなった時も辞め時です。
そろばんは自宅学習でも検定は受けられるの?
親が教える場合、検定って受けられるの?と不安になりますが、そろばん教室に通っていなくても珠算検定は受けられます。
検定の種類は、「日本珠算連盟」主催と「全国珠算教育連盟」主催の2種類。(難しいのは「日本珠算連盟」主催の方です。)
それぞれ申し込み方法は下記のとおりです。
日本珠算連盟(通称:日商)
日本珠算連盟のHPに日程が掲載されています。試験日の約2か月前にお近くの商工会議所に問い合わせてみましょう。申し込み方法・試験会場・時間など詳しく教えてもらえます。
全国珠算教育連盟(通称:全商)
全国珠算教育連盟のHPに日程、試験会場となる各地の支部の連絡先が記載されています。HPを参考に申し込みをしましょう!
▼試験に合格したら、合格シールをそろばんに貼っていくのがおすすめです。
自宅学習は競争相手もいないため、やる気アップのためにも、10級など低い級から積極的に受験してみましょう!
まとめ
ここまで、そろばん教室に通わずに「そろばんを自宅学習」する方法や、メリット・デメリットを紹介してきました。
そろばんは、計算力や集中力がつくといわれています。とはいえ、自宅で親が教えるのは大変です。ぜひ、今回紹介した内容を参考に、そろばんの自宅学習にチャレンジしてみてくださいね。
また、そろばん自体のメリット・デメリットについては下記で紹介しています。
①そろばんのメリット・効果とは?子どもに習わせたい12の理由【実体験】
②そろばんのデメリットとは?やめたほうがいい・弊害を7つ紹介
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