義両親との二世帯住宅といえば、苦労やストレスがつきものです。義両親と一緒に暮らすわけですから当然といえば当然。ならば、嫁の立場で二世帯住宅に勝算はあるのかシビアに確認するべきだと思いませんか?
ちなみに私は、夫の両親と二世帯住宅でストレスなく楽しく暮らしています。これをいうと、大抵の人は驚きます。でも、私が嫁の立場なのに二世帯住宅でうまくいっているのには、実はワケがあるのです。

私は同居前から常に「この家族は二世帯住宅に向いているのだろうか?」と夫家族に対しチェックをしていました。
義家族を細かくチェックをして「いける」と思ったからこそ、ストレスのない二世帯住宅生活を建てられたわけです。そこで今回は、嫁の立場で二世帯住宅を建てる前にどんなことをチェックすべきかを紹介しています。
- 義家族は二世帯住宅に向いている?
- 二世帯住宅で嫁に勝算はある?
嫁の立場で苦労・ストレスのない生活を得るために、あなたの義家族を見極めていきましょう。
こんな人におすすめ
・義両親との二世帯住宅を建てる可能性がある
・二世帯住宅を建てて後悔したくない
・二世帯住宅を建てるか迷っている
・二世帯住宅でストレスなく生活できるか不安
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ストレスを嫁が背負う必要はない
二世帯住宅はリフォームや新築など多額の資金が必要です。大金を使って建てた家だから二世帯住宅を解消したいと思っても簡単に抜け出すことができないわけです。
そう簡単に二世帯住宅の解消ができないからこそ、建てる前に「嫁の立場で義家族が二世帯住宅に向いているのか?」をきっちり見極めていくことは悪いことではありません。
「他人は変わらないし、変えられない」というのは人間関係の鉄則です。当然、夫や義両親をそう簡単には変えられないし、変わりません。それはあなた自身も含めてです。
人間の素の部分を変えるのは至難の業。もし義家族と相性が悪いなら関係の修正は難しいものです。同居の「なんとかなる」はなんとかならずに、確実にストレスだらけの生活となります。
結局、同居のストレスや苦労を一番受けるのが、嫁の立場のあなたなわけです。でも二世帯住宅を無理やり建てて、嫁がストレス・苦労・後悔の日々を送る必要はないです。

二世帯住宅に住むことでストレスをあなたが背負うのは人生もったいないです!
二世帯住宅は綺麗ごとだけで生活はできません。自分の目で「義家族が二世帯住宅に向いているのか」を確認し、嫁の立場で勝算がないと感じるなら、二世帯住宅を拒否する権利は嫁にもあるはずです。
二世帯住宅を建てる前に確認したい5つのこと
では、二世帯住宅をストレスなく過ごすためには「だれの」「どんなこと」をチェックすべきなのでしょうか。
- 義両親
- 夫
- 自分自身
- 義兄弟
- 親戚
大きくわけてこの5つに分かれます。ひとつずつ説明してきます。
- ①義両親
二世帯住宅の一番の難関はもちろん義両親です。
- 義両親の許せない部分があるか?
- 義両親と相性はいいか?
義両親と同居する場合、厳しい目でチェックする必要があります。ここで妥協をすると二世帯住宅は確実に後悔します。
義両親については、10個チェックポイントがありました。
義両親のチェックポイント10個
1.我が強い・思い込みが激しくないか
2.差別がないか(孫・嫁同士・親戚など)
3.子ども夫婦に口出しをしてくるか
4.子育てにどの程度介入してくるか
5.家長第一主義・男尊女卑の考えはないか
6.年功序列、長男第一主義ではないか
7.「二世帯住宅」は「世帯が別」と認識しているか
8.義両親のお金の使い方に理解ができるか
9.衛生概念・ズボラor几帳面さが理解できるか
10.息子(あなたの夫)に対しての態度に理解できるか
義両親のチェックポイントは、書き出すとキリがないくらい出てきますね。簡単に言えば、「口うるさい」「感覚が合わない」といったところがポイント。
どうしても許せない部分があるのなら解決は難しいです。二世帯住宅はやめた方がいいでしょう。
二世帯同居にむけて常に厳しい目で義両親をチェックするのは、嫁の立場なら当然です。無理だと思うなら同居を断固拒否する強い気持ちを持ちましょう。
- ②夫
二世帯住宅といえば「義両親」との関係を気にするものですが、実は一番重要なのは「夫」の存在です。同居で波風を立たせるのも、なだめるのも、夫の力量が大きく関係します。夫が頼りにならないようでは、二世帯住宅はやめた方がいいです。

二世帯住宅がうまくいくガギを握は夫だといっても過言ではありません。
夫については10個のチェックポイントがありました。
夫のチェックポイント10個
1.義両親に甘えていないか
2.義両親と不仲じゃないか
3.義両親に意見がいえるか
4.母親と嫁を比較しないか
5.面倒なことから逃げるタイプではないか
6.嫁姑問題はを他人事に思っていないか
7.嫁姑問題は嫁が我慢すべきと思っていないか
8.「同居」と「二世帯住宅」の区別ができているか
9.家長第一主義・男尊女卑の考えはないか
10.年功序列、長男第一主義ではないか
義両親と同様、チェックすべきことがたくさんありましたね。簡単に言えば、「義両親との関係は良好か」「事なかれ主義じゃないか」といったところがポイントです。
夫については結婚生活の中で見極めることができます。ただし、夫婦だけなら仲が良かった夫婦でも、義両親が絡むことで夫の態度が許せなくなる場合があるので要注意です。
チェック項目を参考に、夫が二世帯住宅に適しているか、やめた方がいいのかしっかり見極めましょう。
- ③自分自身
あなた自身が二世帯住宅に適しているのか考えることも大切です。たとえ同じ義両親だったとしても、嫁のあなたのタイプによって、二世帯住宅にストレスを感じるかが変わってきます。
自分自身についてチェックポントをまとめてみました。
自分自身のチェックポイント10個
1.義両親が嫌いじゃないか(大前提です)
2.絶対許せない義両親の部分があるか
3.生活がある程度筒抜けになる覚悟はあるか
4.孫と祖父母が(自分抜きで)関わりをもつことに抵抗はないか
5.同居のストレスを発散させる場所があるか
6.夫の兄弟や親戚や訪問してくることに抵抗はないか
7.ズボラや几帳面など、自分と義両親のタイプが違っていても許せるか
8.「同居」と「二世帯住宅」の区別ができているか
9.義両親の介護をする覚悟はあるか
10.外観・玄関・庭など共有分にこだわりはないか
「義両親が嫌いじゃないか」「生活がある程度一緒になることに抵抗はないか」といったところがポイントです。自分の許せる境界線を理解せずに二世帯同居を開始すると、必ずストレス・苦労・後悔がやってきます。
二世帯住宅を考え始めたら、常に「自分は二世帯住宅で生活できるか?」を考えてみましょう。

頭ごなしに二世帯住宅を否定すると見えるものも見えなくなってきます。冷静な目で判断しましょう。
- ④夫の兄弟・姉妹
二世帯住宅は夫の兄弟・姉妹と関係も考えなくてはいけません。義兄弟にとってあなたはの家は「実家」になるわけですからね。単世帯で暮らすよりも、義兄弟の存在が地味に重要となります。
夫の兄弟・姉妹でチェックすべきことを紹介します。
夫の兄弟・姉妹のチェックポイント5個
1.頻繁に義実家に遊びにきていないか
2.義実家に子どもを預けていないか
3.あなたの夫に高圧的でないか
4.あなたの夫と仲が良すぎないか
5.実家のことに口出しや手出しをしてこないか
「義実家への訪問頻度」「夫との関係」が大きなポイントです。とくに、夫の兄弟の子どもの存在は大きいです。義両親にとって「孫」であり、あなたにとって「義理の甥っ子・姪っ子」のことです。
夫の兄弟の子どもが週末のたびに遊びにきたり、平日に義両親が面倒をみるなんて環境は、嫁の立場としてはストレスでしかありません。
二世帯住宅といえば、「自分たち夫婦」と「義両親」の関係だけを考えがちですがそれだけで済まないのが二世帯住宅です。義兄弟の存在が、嫁の生活を脅かす存在となるので注意しましょう。
- ⑤親戚
親戚づきあいが濃厚な義家族一族の場合、面倒な親戚がいると二世帯住宅に苦労をします。
- 近くに住んでいて手も口も出してくる
- 遠くにすんでいるけど口を出してくる
こんな親族がいたら要注意です。
では親戚のチェックすべきことを紹介します。
親戚のチェックポイント3個
1.頻繁に義実家にこないか
2.本家・分家にこだわりが強い一族か
3.家族でもないのに口出ししてこないか
とにかく、「口出し」「手出し」をしてくる親戚がいないかチェックしましょう。ズケズケとテリトリーに入ってくるタイプの親戚は、二世帯住宅なんてお構いなし!あなたたち夫婦にも口出しをしてきます。
義両親や夫が盾となってくれるならなんとかなりますが、親戚に加勢するタイプなら確実に嫁は苦労するので、同居前に確認しましょう。
二世帯住宅を「やめた方がいい家」は確実にある
今回は、二世帯住宅を建てる前に義家族のどこをチェックしたらよいかをご紹介しました。すべて合わせると38項目にもなりました。そのすべてを「自分の義家族だったらどうだろう?」と照らしあわせてみましょう。
どうしても許せない家族や妥協できない部分があるのなら、それは二世帯住宅に向いていない家族ということです。確実に「二世帯住宅に向いていない家族」は存在するのです。
二世帯住宅は「向いている家族」にとっては決して悪いものではありません。(自分で実証済みです)逆に「やめた方がいい家族」の場合、ストレス・後悔・苦労のオンパレードになります。
だからこそ、しっかり嫁目線で見極めることが大切です。ぜひ、今回の記事を参考に二世帯住宅についてよく考えてみましょう。
- 嫁でも勝算がある!と思ったら・・・
- 今回の記事を読んで、嫁の立場でも二世帯住宅にメリットがあると思い、建築に踏み切ろうと考えているのなら、ぜひ間取りや見積もりを、複数のハウスメーカーや工務店で作成してもらいましょう。(まずはどんなものか見極めることが大切です!)
複数のハウスメーカーや工務店からアイディアをもらうことで理想の二世帯住宅に近づけますよ。
・近隣のお店へ複数出向くのもOK!
・タウンライフ家づくりなど、インターネットで一括でもらうのもOK!
(タウンライフ家づくりなら二世帯住宅でも複数対応してもらえます)
たくさんのプロの力を借りることは、良い家をつくるうえで大切です。
費用を抑えたうえで、お風呂を分ける方法を提案してくれることもあります。
悩んだらぜひ一度、行動を起こしてみましょう!
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