小学生になると子どもだけの時間も増えていくことから、防災や交通ルールについて子どもが知っておく必要があります。
しかし、親や先生がいくら教えても実につかないことも多いもの。そんな時は、子どもでも読める本で学習していくことも大切です。
ということで、今回は、小学校の低学年のお子さんに読んでほしい「防犯」「防災」「交通ルール」「病気の予防」に関する本を30冊紹介しています。
実際に小学生の子どもがいる私が、読んでよかったと思ったものだけを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
全体的に書かれている本

あぶないときは いやです、だめです、いきません
危ない場面に出くわしたらどうしたらいいか?を小学生目線で書かれている本です。
「怪しい人は優しそうな人の中や、学校や家にもいる」という話と、「怪しい人を見つけるヒント」が分かりやすく書いてあるのがポイント。
全てひらがなで文字が大きくて絵もキレイ。子どもでもすんなり読める本です。
あんしんえほん
少し長いですが、絵がシンプルなので子どもでも読みやすい本です。
防犯・防災だけで健康面についてなど、小学校入学前後の子どもが守りたい42の習慣が書かれています。
大人が読んでもなるほどと思える内容も多く、親が子どもに伝える時の参考にもなる一冊です。
自分を守る!「身近な危険」
ネットトラブルなど、今の時代に合った危険も紹介している本です。
ダジャレが多くギャグ漫画としても面白いのが小学生にピッタリ。
面白さから子ども自らが読み進めることで、知識として身に付きやすい一冊です。
防犯に関する本

ぼうはん
35この防犯ルールが書かれている本です。
文章も多く少し長いですが、「○○しよう」という書き方なので、子どもでも柔らかく感じられる内容です。
また、怪しい人に会った時の逃げ方が書いてあるのはいいなぁと。またこんな時どうする?の一覧表があるので、手元に置いて繰り返し読むことで、防犯意識が高まる一冊となっています。
おまもりえほん
子どもに起こるあらゆる危険から身を守る32のルールが書かれている本です。
その中でも、他の本ではあまりみない「留守番をするときに気をつけること」といったひとりで家にいる時の注意事項が書かれているのは良いなと思います。
また、2022年に発行された本ということで「知らない人に写真をとらせない」など現代にあった内容が入っているのも好印象。
見出しと詳細がきれいに分かれて、分かりやすくまとめてある本です。
とにかくさけんでにげんるんだ
悪い人に出会った時にどうすべきか考えられる本です。
公園やデパート、ホテルなどいろいろな場所で怪しい人あったときに、どうやって危険から逃れていくのかが書かれています。
「こんな風に逃げればいいんだ」「こんな人でも悪いことする人がいるんだ」という、意識づけにピッタリです。
親戚のおじさんだって危ないこと。大声を出すこと。お父さんお母さんに起きたことを話せば聞いてくれること。大人は対処してくれること。が書いてあり安心感がもてる本です。
こういう本を一冊家に置いて、2年生以降も繰り返し読むといいですね。
ぜったいについていかないよ!
「じぶんでじぶんをまもろう」シリーズの①「ゆうかい・つれさりにあわない」です。
怪しい人にどんな風に話しかけられるのか、色々なパターンを教えてくれます。
「怪しい人の手を振りほどく練習方法」や、「大人の手の長さ分相手と距離を置く」など、子どもでもわかりやすい説明になっています。
この本では、「知らない人道を道を聞かれたら教えてもいいけど、ぜったいにその場から離れてはいけない(ついて行ってはいけない)」という話もありました。
知らない人への防犯と親切は紙一重なところをうまく説明してくれているなぁと印象的でした。
ゆうかい・まいご どうするの?
誘拐や迷子のときどうする?を分かりやすく説明してくれる本です。
結構やさしい内容なので、園児の方があっているかも?
まいごについて書かれている本は珍しいので、一度読んでみるといいなぁと思います。(小1の時に、まいごで泣いたことがある身としては切実です 笑)
体に関する本

いいタッチわるいタッチ
題名のとおり、タッチには「いいタッチ」と「わるいタッチ」があるんだよと教えてくれる一冊です。
主人公が動物ということで、重くなりすぎずに自分の体を守る大切さを伝えています。
「わるいタッチ」という響きが印象的で、子どもに「タッチの種類」を伝えるのにもってこいの本です。
ひとりでがまんしないよ!
「じぶんでじぶんをまもろう」シリーズの②「いじめにまけない」です。
タイトル通り、「いじめに出会った時」の対策本です。
いじめには、
・いじめられる
・いじめる
・いじめを見て見ぬふりをする
の3パターンがあることを教えてくれます。いじめられたときの対処法がいくつか乗っているのですが、なるほど!と私も思ったほどです。
また、この本でいは、「いじめを見て見ぬふりをするということはどういうことなのか」「いじめたくなったらどうするか」といった、鋭い話まで出ています。
この本の内容を知っているか知っていないかで学生生活も変わるのではと思わせるほど奥が深い本です。
「いや!」というよ!
「じぶんでじぶんをまもろう」シリーズの②「性暴力・虐待にあわない」です。
あなたの体を触るタッチには「良いタッチ」と「悪いタッチ」があるという説明がすごーく良いなと思いました。(わが子にも説明しやすかったです!)
また、「僕とあなたとの秘密だよ」といって、子どもが周りの人に話すことを阻止する方法をよく聞きますが、そんな時の対処法として「人に話してもいいひみつもあるんだよ」と伝えてくれるのが印象的。
「自分に変なことをしてくる人がいたら、周りの人に話していいんだ」と子どもに意識づけできる本です。
NHK#もしかして…からだをさわられたの?かぞくのけんかがこわいの?
家族など身近な人からの虐待について書かれている本です。
自分自身に降りかかった出来事も、虐待だと気づいていないことも多いもの。
こういう知識を頭の片隅に置いておくだけで、子どもの危機管理能力がアップします。
びょうきのよぼう
「部屋の空気を入れ替えよう」など、病気の予防方法を伝えている本です。
当たり前だけど、意外と子どもに伝えていないことが多いなと実感。
予防のルールは、
・家での予防
・外出時の予防
・病院での予防
の3つに分けて説明されえいます。
また、病気からの回復のルールが載っているのもすごくいいなと思った一冊です。
防災・安全に関する本

こうつうあんぜんどうするの?
幼児が読める交通安全の本です。
というと、小学生にはどうなの?と思いがちですが・・・。
ひとり行動が増える入学後こそ、交通安全の大切さを再確認するのには、この簡単な内容が大切だなと思います。
妖怪交通安全
妖怪が登場する楽しい本です。
絵を見てわかるレベルの内容で、ユーモアあふれる一冊。
ダジャレ好きなお子さんにピッタリです。
ぼうさい
防災に関するルールが書かれている本です。
「不審者」や「交通事故」などに関する本はたくさんありますが、自然災害のときにどうするのか?という本は意外と少ないので、貴重一冊です。
「家や学校にいるとき」「街にいるとき」「山・川・海にいるとき」それぞれどんな行動をすべきか解説しています。
災害はどこで起きるかわからないものなので、様々なシチュエーションを想像できるのが良いなと思った一冊です。
ぼうさい・あんぜん・絵じてん
「交通事故」や「犯罪」だけではなく、「天災」についても書かれている本です。
しかも、「台風」「噴火」「雷」「津波」「地震」など天災が細かく分かれているのも、子どもにとってわかりやすいですよね。
自分で自分の身を守るための知識が得られる一冊です。
地震がきたらどうすればいいの?
一番身近な天災である「地震」について書かれている本です。
トイレにいるときや、お風呂に入っているときなど、子どもでも想像がしやすいシチュエーションばかり。
どうしたらよいのか?をイラストで分かりやすく解説しているので、これが頭の片隅にあるかないかで、地震の時にとる行動が変わってくるなと感じる本でした。
子どもに、一度は読んであげたい一冊です。
じしん・つなみどうするの?
海が近い地域以外、津波に関する知識ってあんまり教えてもらっていなくないですか?
学校での避難訓練も地震ばかり。でも、海に遊びに行っているときに地震がきたら・・・。
そう考えると、海の近くに住んでいなくても津波の知識は持っていた方が安心です。ぜひ、海から遠い地域の方ほど読んでもらいたい一冊です。
かじどうするの?
「火事がおきたらどうするか?」が書かれている本は多いですが、この本は「火事を起こさないためにはどうしたらよいか」も書かれている本です。
幼児でもわかりやすい絵本ですが、小学校に入学してから再認識するのにもピッタリです。
まとめ
ここまで、小学校の低学年のお子さんに読んでほしい「防犯」「防災」「交通ルール」「病気の予防」に関する本を30冊紹介してきました。
こういう知識が頭の片隅にあるかないかで、とっさのときに対応が変わってくるものです。
目も手も離れてくる低学年の場合、危険にさらされる機会が増えていきます。
ぜひ今回紹介した本を参考に、お子さんに1冊を選んでみてはいかがでしょうか。

