注文住宅を建てる時、あなたの理想の家に近づけるためには、設計士との打ち合わせが大きなカギとなります。
自分の要望をいかにうまく伝えられるか、設計士との意思疎通はとても重要。でも、設計士に自分たちの要望を伝えることは意外と難しいものです。
ということで今回は、設計士にどのように伝えたら良いか、「伝える内容」と「伝え方」など注文住宅の打ち合わせのコツをご紹介します。
少しでも設計士に要望を伝えられるよう、参考にしてみてくださいね。
「伝えすぎ」も「我慢」も良くない?
私たち夫婦が、設計士との打ち合わせで気をつけていたことは、
「要望ばかり伝えすぎずに、設計士の意見を聞く」
ということでした。
設計士は設計のプロです。
経験と知識から、私たちが思いつかないような間取りを設計士が教えてくれることがあるのです。
それなのに設計士の意見を取り入れる余地がないほど、要望ばかり伝えてていたらもったいない!
逆に、
「こんなこといっても無理だろうなぁ」
なんて遠慮も禁物!
とりあえず要望を伝えなければ何もはじまりません。
ダメ元でも、自分たちの要望はあきらめずに伝えて、そのうえで設計士からアイディアを教えてもらうことが大切です。
- 設計士に伝えるポイント
- ・要望を伝えるだけでなく、設計士のアイディアを聞くことを忘れない
・設計士に要望を伝える前に諦めない
設計士に伝える内容
設計士に要望・希望を伝えるといっても何を伝えたら良いのかと迷いますよね。
伝える内容はどんなものがあるのか?
4つのパターンをご紹介します。
今困っている事を伝える
今住んでいる家で困っている事ってありますよね?
- 洗濯物を干す場所がなくて困っている
- キッチンの収納が少なくて困っている
- 書斎がないので夫のテレワークがしづらい
- アウトドアグッズの収納場所がなくて購入できない
こんな感じに、「今、なにに困っているのか?」を伝えることで、設計士が解決策を教えてくれることがあります。
「今の家では困っているから新しい家では解決したいんだ」ということを伝えてみましょう。
理想を伝える
注文住宅を建てる場合、夢は無限に膨らみますよね。
そして理想と現実(お金・土地)の差を目の当たりにして打ちひしがれるわけですが・・・(笑)
という話は置いておいて、まずは理想を伝えましょう。
- キッチンにパントリーを付けたい
- インナーガレージにしたい
- リビング階段にしたい
- リビングは吹き抜けにしたい
- 中庭をつくりたい
理想は具体的に伝えたほうがより確実です。
できる・できないは別として、まずは「こんな家にしたいんだ」という理想・イメージを伝えましょう。
こだわりポイントを伝える
注文住宅とひとことで言っても、どこをこだわるのか?は人それぞれです。
- 狭くていいから安く仕上げたい
- お風呂にこだわらないけど、キッチンはこだわりたい
- ガーデニングを楽しみたいから、庭に面積を取りたい
- 部屋が小さくなってもいいから、収納を大きく取りたい
こんな風に、こだわりポイントに正解も不正解もないわけです。
ガーデニングを楽しみたいから庭を広くしたい人もいれば、庭の手入れが嫌だから庭は一切いらないという人もいます。
でも施主ごとに違うこだわりを、設計士さんが理解するのって難しいですよね。
だからこそ、自分たちがどこにこだわってお金を費やしたいのかをしっかり伝えましょう。
具体的に伝える
- ウォークインクローゼットにこのサイズのタンスを置く
- 子ども部屋は6畳にする
- 車庫は車だけでなく、バイクを2台置く
- リビングにピアノを置く
こんな感じに、ほぼ決定事項としてあるものはしっかりと伝えることも大切です。
具体的に伝えることで設計士はそれにあった間取りを提案してくれます。
絶対に譲れない要望は、キッチリ正確に伝えましょう。
設計士に伝える方法
注文住宅は、ゼロからのスタートです。
自分たちが描いているイメージを設計士に伝えなければいけません。
「完成したら、思い描いていた家とは違った」なんてことは避けたいですよね。
そこで、設計士にしっかり要望を伝えるコツを4つお伝えします。
自社のカタログをみせる
あなたの家を建てるメーカーや工務店のカタログやHPはありませんか?
その中から、良いなと思った画像を設計士に見せましょう。
そのメーカー・工務店が建てた家の画像なので、「当社ではこれは出来ない」と言われることはないわけです。
自社のカタログやHPを見せることが、一番イメージを確実に伝えられる方法です。
写真をみせる
街中で「この家の雰囲気いいなぁ」って思うことありませんか?
そんな時は写真をとってみましょう。
また、ポスティングされた家のチラシなどで、こんな間取りが良いなぁと思ったら、それを設計士に見せましょう。
良いなと思っていた雰囲気や間取りなど、一部分のこだわりでも設計士に見せることで、施主の趣向を把握してもらえるわけです。
自社が建てた画像でなくても画像を提出することで、設計士もあなたにあった提案をしやすくなりますよ。
雑誌をみせる
タウン雑誌を買ってきて、とりあえず良いと思ったものは全て付箋をつけてみましょう。
家族全員の意見が一致したページを設計士に見せると、一目瞭然であなたたち家族の意見を伝えることが出来ます。
我が家もこの付箋方式で、設計士に要望を伝えた事で、最初の提案からある程度理想に近いものを提示してもらえました。
要望リストをつくる
ここまで、画像を見せるという方法をお伝えしていましたが、写真だけでは分からないものがあります。
そんな時は、文章や図を手書きで書いて渡すのをおススメします。
- ウォークインクローゼットの形の提案(ハンガーの高さや、稼働棚の位置)
- 収納したいものが決まっているからそれに合った収納サイズ
- 家事動線をどうしたいか
- このサイズの仏壇をこの向きで置きたい
- リビングには掲示物を貼れる場所をつくりたい
こんな感じに要望を図解を交えつつ伝えると、設計士も想像しやくすくなりますよね。
家づくりを考え始めた時から、少しずつ要望リストを作成しておくと打ち合わせがスムーズにすすみますよ。
打ち合わせは妥協しない
頭の中で理想の家はあっても、それを打ち合わせの段階で設計士に伝えるのは難しいものです。
「こんな雰囲気がいい」など抽象的なものも多いですしね。
ただ、設計士に自分の希望や要望を具体的に伝えることに、妥協はしてはいけません。
少しでも具体的に、確実に、自分たちの理想の家を伝えられるように手段を考えましょう。
設計士に「見せる」「伝える」ことは大切です。
ぜひ今回紹介した打ち合わせの方法を参考に、理想の家をつくりあげてくださいね。